Hereafterその後〜夜〜

 

 口付けは最初から舌をからませる激しいものだった。

 あちらの世界とこちらでは時間の流れが違うらしく、長い間会わなかったかのように求めて

くる男に、呼吸まで奪わんと貪られる。

 しかし私が信じなかっただけで、こちらの世界でもこの男の葬儀まで執り行われたのだ。別

れの重みとしては負けない。

 激しいキスに息をはずませつつも頭を引き寄せてやる。するといつもと異なり頬に髭が触 

れる面積が広くなる。

 くすぐったさに思わず身をすくめると、一旦顔を離したクラークに覗きこまれた。 

「くすぐったいかい?」

 いつもと変わらぬ夏空色の瞳に笑いかけられると、なぜか胸が締め付けられる。それを誤

魔化すかのように、髭に指を差し込みつつ 

「平気だ。それとも駄目だと言ったらここで止められるのか?」

そう挑発してみる。

「まさか。今日は嫌だと言われても止めてあげられそうにないよ。」 

そう言って苦笑する間もその瞳はの熱は冷めることがない。

 こんなに欲望を前面に押し出しているクラークは珍しく、私の中にも知らず熱が宿る。

「それは望むところだな。」

髭に埋もれた下唇を噛んでやり首を傾げてみせると、無言で抱き上げられベッドへと放り込

まれた―――。

 

    
 背中がシーツに着くかつかないかの内に男がのしかかってくる。

 性急にはぎとられたシャツのボタンが男の力にあっさり降参し、いくつか弾け飛ぶ。明日ア

ルフレッドに小言を言われるな、とぼんやり思うが、胸の飾りを口に含まれ全ての思考がむさ

んした。    

 左右の飾りを交互に含まれ、舌で転がされると口をついて出るのは甘ったるい喘ぎ声のみ

だ。自分から漏れるそのみっともない声を止めたくて空いた手の指を噛み耐える。

 しかしすぐに気が付いた男に、両手を一まとめにしたやすく頭の上に縫い止められてしま

う。文句を言おうと開いた口は指を差し入れられかき混ぜられる。この指を本気で噛んだとこ

ろで何のダメージもないことはわかりきっているが、腹立たしさに顎へ力を込める。 

「痛いよ。ブルース。」

とまったく痛くなさそうに笑いながら言われても説得力がない。笑いながら含まされた指で上

顎をくすぐられ、形ばかりの抵抗もあっさり退けられる。

 もはや喘ぎ混じりに生理的な涙の浮かんだ瞳でにらみつけることしかできず、迫力の無い

ことはなただしい。指を含まされているため飲み下せない唾液が顎を伝い、それを舐めとら

れる刺激にも身体が震える。

 また、クラークが触れるたびに髭が身体をかすめ、いつにない刺激となり感覚を鋭敏にして

いる。かすかな刺激にも身を震わせてしまうのが、悔しい。

そんな私の様子を、鈍い振りをする必要のない男が気付かないわけもなく、 

「なんだか今日はいつもに増して感じやすいね。ブルース。」

嬉々として声で耳元に囁かれる。久しぶりに会ったせいだと思われるのも癪で 

「・・・っつ・・・・・・はぁ、髭の・・・せ、いだ・・・!」

 と切れ切れながら反論する。 

「ふーん。ブルースがより感じてくれるんなら、髭のばしてみようかな。」

「そう・・・い、う思考は・・・やめろ!・・・・・・それに・・・スーパー、マンは、・・髭なんか・・・生や

さ・・・ない、だろう?」

「クラークケントは?」

「その格好で・・・会社に行く気か?」

「まずいね。やっぱり。じゃあ残念だけど今日だけか。」

 少々心残りそうな男にため息がこぼれる。

 また、クラークの手がこの会話により一時的に止められてたことにより、上がってい

た息が少し整ってくる。しかし、

 「髭はまあいいや。そんなことよりブルース気を散らしてしまってごめん。すぐに何も考えら

れなくするから」

 余計な台詞とともに再びのしかかられる。

 再開のキスは柔らかなものだったが、すぐに激しさを増す。そしてまだ着たままだった服を

互いに脱がせ合う。一糸まとわぬ姿になり、より深く唇を重ね合った。

 長いキスの合間の息継ぎで軽く身体が弛緩すると、ようやjく下肢へと手が伸びた。さんざ

ん愛撫を受けたせいで直接触れられたわけでなくとも、中心は痛いほどに立ち上がっていた

が、そこには触れずに奥へと手が伸ばされる。そして入り口を、指の腹でゆっくりとなぜられ

る。

「・・・ブルース、いい?」

クラークの中心もこれ以上鍛える必要のないほどの状態のくせに、おずおずとお伺いが立て

られる。何度身体を合わせても、受け入れる身である私を気づかってこの男はやさしいの

だ。今日だって止められないと言いながらも、無理はしてこない。 

「・・・今更、聞くな。・・・もう・・・止められ、ないん・・だろう?」

弾む息の合間に、無理やり笑いかけてやる。

「うん。ごめんブルース。」 

こんな時に謝るな、と続けようとした言葉は、突き入れられた指の刺激に声にならなかった。 

 先程さんざん濡らしたとはいえはじめはやはり辛い。しかし快感を覚え込まされたそこはす

ぐに慣れ、貪欲に男の指を食い締める。二本、三本と知らぬ間に指が増やされもはや、何

を言おうとしても嬌声にしかならない。いいところをかすめるその刺激に解放を望んだ腰が揺

れ動く。イかせて欲しくて切れ切れに訴えるが、根元を押さえられ

「もう少しだけ我慢して。後で辛くなるからいっしょに・・・」 

そう欲望の滲んだ声で囁かれると、それだけで背筋を快感が走る。そして散々悪さをしてい 

た指が引き抜かれると喪失感に喉がなる。ぼやけた視界の中、無意識に訴えるような視線

を向けてしまう。 

「・・・っつ!そんな顔!!」

 歯を食いしばったクラークの顔が辛そうに歪んだ次の瞬間、体内に押し入られていた。 

その質量に、いくらほぐされても最初は痛みが勝る。切羽詰まった男に最初の衝撃をやり過

ごす前に動き出され、悲鳴が上がる。

 しかし慣れた身体はすぐに快感を拾い集め、快感はあっという間に痛みを凌駕し、意識も

塗り潰していく。

 嵐のように高みまで駆上り同時に頂点を極める。目の前が白く焼ける程の快感にぐったり

と脱力するが、それに浸らせてもらえないまますぐさま、律動を再開される。

達したせいで過敏になっている身体につらいほどの快感が腰から広がる。

「・・・はぁっ・・・すぐ・・・は無理・・・だ・・・」

自分でも嫌になるくらい甘ったるい声で、制止するが

「・・・君が欲しくて我慢できないんだ。・・・ごめん。」

そう謝って優しいキスをくれるだけで止める気はないようだった。

 私も快感にとろけた頭でこれ以上思考するのをあきらめ、素直に衝動に身をまかせること

にした―――。

 

     *   *   *   *   *

 

 もう何度達したかは覚えていない。既に身体に力は入らずクラークの動きに身を任せるま

まだ。

 しかしそれでも身体はどん欲に快楽を拾い集め、喘ぎすぎて掠れた喉から未だ嬌声を出さ

せ続ける。

 そのとき惚けきった意識に、オオカミにつけられたという肩口の傷が目に入る。最初に比べ

大分薄くなったようではあるが、私以外のものがつけた傷が存在しているのが気にくわない。

揺すられつつもしがみつき、舌を這わせる。するとなんだか傷が薄くなってきた気がする。

何度か繰り返す内に完全に傷は見えなくなっていた。なんとなく満足感を覚えて口を離す、と

クラークの動きがいつの間にか止っていることに気が付いた。

 おそるおそる視線を上げるとそこには、ぎらついた目をした男がいた。

「・・・ブルース・・・煽ったのは君だからね・・・。」

低い絞り出すような囁きに、これ以上何が煽られるのかさっぱり理解できなかったが、結局

意識が飛ぶまで攻められた―――。 

 


 エロ!

 のら子が書く結構がんばったエロ!

 エロくなくても見逃してください。。。。

 長すぎるのは流して下さい。。。

 こんなの授業中に携帯に打っててスミマセンでした(切腹)。

 超人の傷はテンション次第で治癒できるのを希望。坊ちゃまが乙女なのは仕様で・・・。



     
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