〜バスグッズでアナオビ?・2〜

 

部屋に戻ったオビ=ワンは、もらったバスグッズ達をどこに隠そうか頭をひねった。

下手なところに隠したら、あのめざとい元弟子はすぐに見つけてしまうだろう。

ふと、洗面所の流し台の上にある収納が目に入る。ここは水回りの品をストックして

ある場所で、何かなくならない限りこの扉を開けることはない。

その中を見てみると丁度良くスペースが空いている。オビ=ワンはもらった品々をと

りあえずそこに袋ごとしまうと、手に入れたばかりの本を読むためにいそいそと居間

へ引き上げた―――。

温かなお茶を入れたカップを居間のテーブルに置き側のソファに二冊の本と共に

少々だらしなく横になってくつろぎながら本を開く。

すると古書独特の匂いが鼻をくすぐる。

最近手に入れたこれらの本は、アナキンが下町の蚤の市で見つけてきたものだ。

失われて久しいどこかの星の歴史とその文化をえがいた本は、オビ=ワンの好み

にぴったりと合う。

もう一冊は、古い時代のいわゆるホラー小説だ。

フォースを操るくせに、この手の話を好みしかも怖がるオビ=ワンをおもしろがった

アナキンが、最近良く手に入れてくるものだ。

オビ=ワンはこういった話を嬉々として読みつつも、読了後本気で怖くなり、元弟子

にトイレや風呂に付き合わせたり、枕と共にアナキンの元へ避難するはめになるこ

とが多々ある。

もっとも避難した先で無事に済むことは滅多にないのだが・・・。

今日はホラーを読む気分ではなかったオビ=ワンは遠い星の失われた日々に思い

を馳せることにした。

しばらくその世界に没頭していたオビ=ワンだったが、久しぶりのゆったりとした時

間に自然と瞼が重くなり、知らない内に眠りの世界へ引き込まれていた―――。

 


アナキンが本を貢ぐのは、オビ=ワンが喜ぶからですが、ホラー小説はもちろん避

難後のおいしい思いをするために貢いでいます。

読むくせにビビリという馬鹿丸出しな行動をしているのは我が姉妹デス。特に自分。

午後にうたた寝って気持ちいいよね、というところで続きます。








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