〜バスグッズでアナオビ?・3〜
オビ=ワンが目を覚ますと、辺りはすっかり暗くなっていた。
そしてキッチンに人の気配があり、その方向から、何やらいい匂いがただよって来
ている。
その香りに食欲を刺激されたオビ=ワンはソファから起きあがると匂いの元へと歩
いて行った―――。
「アナキン?」
台所には背の高い元弟子がその鍛えられた体躯にエプロンという普通なら少々
不釣り合いな格好で立っていた。
もっともオビ=ワンが意外と料理好きなこの元弟子にプレゼントしたこのエプロン
は、黒いカフェエプロンタイプで、引き締まった腰のアナキンにはよく似合っていたの
だが。
声をかけられたアナキンはすぐさま振り向く。
「ああ、オビ=ワン目が覚めましたか?あんまり気持よさそうに眠っているから、先
に準備始めてましたよ。僕があげた本読んでてねちゃったの?あまり面白くなかっ
た?」
「い、いやすごく面白いんだけど・・・なんていうか、その・・・気持ちよくなって・・・。」
せっかくもらった本で寝てしまったことは事実のため、アナキンの台詞にしどろもどろ
に言い訳すると
「ふふふ。冗談ですよ。あなた忙しいから疲れてたんですよ。それよりあなたが匂い
に釣られて起きてきた料理がもうできますから、食器を並べてください。」
「ばっ・・・!別に匂いに釣られて起きたわけじゃ・・・」
真っ赤になり否定したオビ=ワンだったが、タイミング良くお腹がにぎやかに空腹を
主張する。
一瞬シンとなった時、オーブンが高らかに完成を告げる。
その音によって沈黙を破られ、耐えきれなくなったアナキンは吹き出した。
「あははははは!あなたらしいや。丁度チキンも焼けたしご飯にしましょう。」
「あ、ああ。ワインも冷えてる頃だろう。」
まだ赤い顔のままながらなんとか頷く。
「じゃあ、あなたはそっちを頼みます。僕はスープに仕上げをしたら、この鳥さんを持
っていきますから。」
「わかった。」
そう言ってオビ=ワンは冷やしてあったワインをクーラーに入れ、グラスと共にテー
ブルへと運んでいった。
そこにはすでに、みずみずしい野菜がふんだんに使われたサラダ、外はぱりぱり中
はもっちりという食感で大評判のなかなか手に入らない人気のパン、そのパンのた
めのバターなどが用意されていた。
思わずゴクリと喉をならしながら、運んできたものをテーブルにセッティングする。
まもなくチキンとスープをトレーにのせたアナキンがやってきた。
もらったスパイスで焼かれたであろうチキンは、なんとも香ばしい匂いをただよわせ
ている。パリッとやかれた皮の下には、肉汁たっぷりの身が隠れていて、取り分ける
ために刃を入れると、肉汁がじゅわっとあふれ出てくる。
そして各自の前に置かれたスープは金色に輝くオニオンスープで、ニンニクの良い
香りが広がる。しかも湯気の立つそのスープには仕上げとしてチーズがたっぷりと
のせられ、その身をとろけさせている。
テーブルについた二人は
『いただきます』
と手を合わせるとさっそく食べ始めた。
食べ物の描写は、正直エチの描写より楽しいです(爆)。食べるのだ〜い好きv
ワインの適温はものによって違った気がしますが、コレは冷やすヤツと言うことで!
安い高い関係なくなんでも飲むのでよく分からない。
オニオンガーリックスープのチーズは個人的にはモッツァレラチーズの上にパルミジ
ャーノ・レッジャーノを振りかける感じを希望!ホントはどんなんなんだろう。うちはい
つもとろけるチーズです。これを二枚!おいいしいですヨv
なんだか自分でお腹がすいてきてしまったところで続きます(哀)。
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