〜バスグッズでアナオビ?・4〜
冷えたワインと共に食べる湯気の立つできたての食事は、どれもおいしくてあっとい
う間に二人のお腹に収まっていく。
「このチキンほんとうにおいしいな!」
肉汁の滴る切り身を、バターをたっぷり塗ったパンにのせてかぶりつく。
「ええ。もらったスパイスが想像以上に良く合ってますね。良い鶏肉を仕入れてきた
かいがありましたよ。」
自分もワインと共に肉を食べながらアナキンが頷く。
「仕入れてきた?」
「ちょっと街の市まで出向いて元気なのをその場で絞めてもらったんですよ。新鮮で
しょ?」
「・・・・・・さっきまで生きていたのか・・・・・・。」
「そんな複雑そうな顔しないでくださいよ。どんな肉でもかつては生きてたんですか
ら。ところでスープのできはどうですか?」
「すごくおいしい。それに上にのってるチーズ、私の好きなやつだ。」
「スープの熱でとろけてよりおいしいでしょう?スープはまだまだおかわりありますか
ら、たくさん食べてくださいね。」
その言葉にスプーンをくわえたままのオビ=ワンは大きく頷くのだった―――。
* * * * *
それから程なくして全ての料理は二人のお腹に収まった。すると幸せそうにお腹をさ
するオビ=ワンの前に黄金色の塊が載ったお皿が置かれる。
「プリンか!」
「ええ。メインのチキンを買った時に、良い卵もいっしょに手に入ったんで作って置い
たんです。」
瞳を輝かせるオビ=ワンに目を細めつつ、手にした小鍋からたっぷりと香ばしい匂
いのカラメルソースをプリンにかける。
「さあ、どうぞ。」
スプーンを手渡されるなりオビ=ワンは、満面の笑みで食べ始めた―――。
相も変わらず食ってばっかだ・・・この二人・・・。
次こそ風呂グッズを!!!
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