EP6後ばーじょん執事小説3
アナキンの手作りの菓子たちは見た目を裏切ることなく、とてもおいしかったので、
ハンやチューイなどは出されるままに、それらを平らげていた。
ある程度腹もふくれた頃、どこからか澄んだ鐘の音が聞こえてきた。
その音が聞こえると、アナキンは給仕を行っていた手を止め、ポットをワゴンの上に
置いた。
「主人の支度が済んだようなので、迎えに行って参ります。主人と共に戻るまで、
引き続きおくつろぎ下さい。」
そう言うと、優雅に一礼し、室内へと消えていった―――。
アナキンが室内に消えるやいなや、今までお嬢様然として静かに振る舞っていた
レイアが三人に話しかけた。
「ちょっと、これどういうことかしら!?ものすごい萌えシチュなんだけど!!
オビ=ワンで遊んだから父さん臍を曲げているかと思ったのにどうしたのかしら?」
「・・・萌え・・ってレイア・・・」
「主人て、オビ=ワンよねvこんな時間がかかる支度ってどんなのかしらvv」
あくまで楽しそうなレイアに対し、もう突っ込む気もなくした三人は黙って紅茶を
すすり、二人が戻ってくるのを待った。
しばらくすると扉が開き、アナキンが戻ってきた。
「大変長らくお待たせ致しました。」
そう言ってテラスに出てきたアナキンに手を引かれているオビ=ワンをみて
レイアを除く三人は、ぽかんと口を開けたまま見入ってしまった。
着替えに手間取ったと言っていたオビ=ワンの衣装はシンプルな着物で、品の良い
派手さのない美しい生地の着物に、似合いの帯を締めている。
足下は白い足袋の上に草履を履き、少々歩きにくそうに近づいてきた。
全体的にふっくりとしたシルエットのオビ=ワンに着物は大変似合っていて、
そのきっちりと合わさった襟元のストイックさが、かえってなんとも言えない艶を
オビ=ワンに加えていた。
アナキンがすっと椅子を引き、オビ=ワンを座らせ、その前に紅茶のカップを置くと
オビ=ワンが口を開いた―――。
おほほ。おわんなかった(汗)
も、もうちょいだけお付き合い下さいませ〜(平謝)。
着物はお腹が出てるくらいの丸いヒトの方が似合うんだそうですよ。
スケさんカクさんみたいな。
湯庵はきっと似合うと思いました。だってお腹が出・・・ゲフンゲフン。
|