昔、昔

時は平安の頃、貴族は雅に暮らしていました。

そんな時代に源 中納言家はありました。

中納言家には婿取りを終えた、大君、中の君、

結婚を控えた三の君、そして四の君と華やぎにあふれていました。

 

お屋敷にはもう一人腹違いの姫君がおいでになります。

名前はオビ=ワンといいました。

皇族出の母君クワイ=ガンはすでに亡く、

 継母である北の方は、

中納言であり実の父でもあるドゥークーを言いくるめ

残された姫をたった一人で質素な床の落ち窪んだ部屋に住まわせていました。

そして、北の方は人々にこう呼ばせたのです。

――――落窪の君・・・・・・と――――

 

落窪の君がお裁縫が上手なのをいいことに

まるで下働きのようにこき使いました。

お針子は身分の低いものがするものだといって

女たちは嫌っていたのです。

そんな姫君の楽しみは書物を読むことと、

母上の形見の琴を弾くことだけ。

そんな寂しい境遇の姫君に仕えるのは、

一人のロボット、R2‐D2そして床下に住む黒い犬だけでした――――。

 

 

ある秋の昼下がり、

R2‐D2は通訳ロボットとその主人にしか言葉が通じないのをいいことに、

一人悪態をついていました。

彼が昔から仕えていた姫君は誰よりも賢く、愛らしいのに、

誰も見向きをしないのです。

皇族の血を引く姫君は本来なら一番輝いていいはずなのに。

あんな落ち窪んだ部屋に住まわせられて、

下働き同然に働かされている。

言葉の通じない自分しか仕えていなかったのに、

しかもその自分でさえ、三の君に仕えるよう引き抜かれてしまって

ずっと側にはいられない、と

プンプン憤っていたのです。

そして同時に

北の方は姫を一生あのまま閉じ込めておくつもりであろうが、

絶対にそんなことにはさせない、と

固く誓ってもいました。

 

 

そんな折、昔からの親友であるC3POという通訳ロボットに出会い、

久しぶりだったこともあいまって話込み、

姫のことも相談しました。

「その姫は君が仕えていた姫だろう?そんな境遇になっていたなんて

お気の毒だねぇ・・・。え、誰かいい人はいないかって?縁談ってことかい?

う〜ん・・・そうだなぁ・・・・。あ、そうだ私が仕えているアナキン様、 右近の少将 なんて

どうだい?まだ独身だし、帝の覚えもいい出世頭だ。

しかも、あの容姿だ!いい話じゃないかい?えっ!?遊びだったら許さない、だって?

まあ、とにかく話してみるよ。変わった方だから気に入るかもしれない。って、

アイタッ!!何するんだR2!!

何?姫君を泣かしたら許さない?ちゃんと伝えるから、イタタタ・・・。」

 

その頃のアナキンは、ゆっくりと散歩をしていました。

たまには一人でのんびりと過ごすのも悪くないかなと思ったのです。

誰かの屋敷を通りかかったとき、

庭に人影が見えました。

どうやら姫君のようです。

この時代、貴族の姫君は外に出たりなどめったにしません。

ましてや側に御付の者の姿もありません。

興味をそそられたアナキンは、

その姫にゆっくりと近づいていきました。

 


続きます。あはは。





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