〜超人蝙蝠&アナオビでコラボ〜第一回
ある任務を受けたアナキンとオビ=ワンは、宇宙の辺境にあるとも言える星
に降り立っていた―――。
「これだけ深い森の中なら見つかることもないでしょう。」
「ああ。だが用心に越したことはない。この星の住人は一部の人たちを除いて
自分たちの星以外に知的生命体はいないと思いこんでいるからな。一応この
湖にシップは沈めて隠しておこう。」
「わかりました。しかしいまだにそんな星があるんですね。」
「宇宙は広いということだな。」
沈みゆく宇宙船を見届け、ぶつぶつ言うR2にその番を頼んだ二人は街の方
向へと歩いて行った―――。
* * * * *
街の様子を観察しつつ歩き始めた二人は、通常のジェダイの格好では大分
この星では浮いてしまうことにすぐに気が付く。
いくら肌寒い季節とはいえ、二人のローブ姿は身軽なコートに身を包む者が多
いこの星では、大分奇異に映るらしい。
「ママー。あの人達ー・・・」
二人を指さし言いかけた子どもを
「しっ!見ちゃ駄目よ!」
そう窘めると、そそくさと手を引いて立ち去る母親の姿に二人は顔を見合わせ
る。
「マスター・・・」
「ああ。どこかでこの星の服を調達しよう。幸い資金は持たしてもらっているか
らな。」
「そうですね。」
「それと、私のことはオビ=ワンと呼べ。もうマスターではないし、マスターという
呼び方は何やら視線が痛い気がするからな。」
「イエス、マス・・・オビ=ワン。」
二人は人々の視線を背中にあびつつ、一番手近にあったデパートらしき建物
へと入って行った―――。
そのデパート内には様々な店が並んでいた。アナキンとオビワンはそれぞれ
適当な店に入ると服をみつくろった。
この星の衣服についての知識がない二人は好きな色調のみを決め、後は店
員に似合いそうな服を選んでもらい、その場で身につけた。
支払いを済ませ顔を合わせた二人は、互いをまじまじと見やった。
「ほう、なかなか似合うな。」
「オビワンあなたも似合ってますよ。なんだかいつもにも増して若々しいです。」
そう言われて自分の服を見やるオビワンはざっくりとしたオフホワイトのニットにジーンズ、そ
れにチョコレート色のジャケットだ。周囲の人々と比較しても清潔感があり若々しい。
「ちょっと若すぎるかな?」
「 いえ全然。あなたの魅力が漏れて心配なくらいです。」
「何を言ってるんだ。それにおまえだって視線を集めてるぞ。」
アナキンの服装は黒の細身のパンツに暗色系のニットとジャケットを合わせている。
ただしこちらは身体のラインが出るような素材でスタイルの良さと、それにプラ
スされた逞しさがよくわかる。
もちろん顔も文句なしのため、周囲の女性からは熱い視線が注がれている。
「この視線はさっきとは違う意味の視線ですよ。気にしなくても大丈夫です。」
そう言って片目をつぶってみせる元弟子に呆れた視線を投げかけつつ、
「目立つことには変わりないぞ。」
「こればっかりは仕方ありませんね。」
アナキンが肩をすくめてみせると、オビ=ワンもため息一つでそれ以上の会話
をあきらめ、二人はデパートから出た。
そして人々の行き交う通りを歩き出した―――。
「オビ=ワン、今回の任務は確か・・・」
「ああ、この星にいる”スーパーマン”という人物の与える影響についての調査
だ。この星にはたくさんの外部の星からの住人が住んでいるが、そういったも
のがいないとされている星である以上、上手くカモフラージュして暮らしている。
この人物によって他の星からやってきている住人の存在がばれ、彼らが迫害
されるようなことにならないための調査だ。問題がないようであれば、特に干渉
はしない。」
「そうでした。久しぶりに緊迫した任務でないからついつい忘れがちになってし
まいますよ。」
「アナキンこれも立派な任務であって、きちんと・・・」
「まあ、ちょっとした休息も兼ねた任務として受け取っておきますよ。それより、
この調査報告を見ると、この星の住人でないことは周知の事実みたいです
よ。」
アナキンがオビ=ワンの台詞を遮り言葉を重ねても、オビ=ワンとて同意見の
ため気にせず会話を続ける。
「そのようだな。例えそうだとしてもこの人物に会い、この先与えるであろう影響
を見極めるまでが任務だ。彼がよく現れる街へ行ってみよう。」
「そんなに離れてないみたいですね。この街から。」
予め手に入れてあった地図で距離と位置関係を確かめる。
「うむ。ここからそう遠くはないようだが近くにシップを隠せる場所はなさそうだ。
この星の交通手段を用いて行くとしよう。」
「運転は任してください。・・・でもその前にこの服を一旦置いてきませんか?捨
てるわけにはいかないし。」
店で買った服に着替える際に、紙袋に入れてもらったジェダイ装束は、どうして
もかさばる。
「そうだな。」
オビ=ワンも頷くと、二人はシップへと一度戻ることにした―――。
* * * * *
シップに荷物を置き、軽く装備を調えると二人は再び街へと戻った。
二人が移動手段について話し合いながら歩いていると、ぼちぼち町の街灯に
灯りが入り始める。
日が落ちてしまうと、あっという間に辺りは暗くなっている。
それほど急ぎの任務でもないため、今日はこのままどこか宿を取り、明日移動
することにし適当な宿を探しながら歩いていると、いつの間にか人気の少ない
通りに迷い混んでしまった。
来た道を戻ろうと踵を返しかけた時、路地の奥から女性の悲鳴が聞こえてき
た。
切羽詰まったその声に、二人は反射的に走り出す。数回曲がってたどり着い
た路地の先には暴漢らしき男が一人伸びていて、その傍らには闇色のケープ
がただずんでいた―――。
先ほどの悲鳴の主と思われる女性は、へたり込んだまま倒れた暴漢を呆然
と見ていたが、
「怪我は?」
闇色のケープを纏ったその黒ずくめの男が話しかけるとようやく我に返ったら
しく、首を横にふる。
その男は安心したように軽く息を吐いた。
と、完全に気を失っていたと思われた暴漢の手が動き、静かにまだ近くに落ち
ていた銃を引き寄せる。
ケープの男は女性に気を取られて気が付いていないようだ。
音もなく銃の照準は男に合わせられる。
二人からはまだ大分距離があり、駆けつけたのでは間に合わないと判断した
アナキンは、とっさにフォースで暴漢を近くの壁に叩きつけた。
今度こそ完全に気を失った暴漢が地面にずり落ちると、今まで怯えきっていた
と思っていた女性が、盛大な悲鳴をあげてその場を駆けていった。
オビ=ワンが再び彼女が他の誰かに襲われるのを考慮し、その後を追おうと
すると
「この周辺には今のところ他の悪党はいない。追わなくても大丈夫だ。」
そう落ち着いた声に制される。そして
「どうやったのかは知らんが、助けてくれたことには礼を言う。」
そう言った後は二人に視線をくれることなく暴漢を縛り上げ、どこかと連絡を取
り合っている。
どうやらそれらが一段落ついたと思われた時、好奇心に耐えられなくなったア
ナキンが口を開いた。
「あなたは何者なんです?」
その言葉に、黒いマスクをつけた顔が振り向く。マスクのせいで表情は分から
ないがどうやら驚いているらしい気配が伝わってくる。
「・・・私を知らないと言うことはこの街の住人ではないな。それにその台詞はむ
しろ私のものだ。お前達こそ何者だ?何やら不思議な力を使っていたようだ
が。」
「僕たちは違う星から・・・」
「アナキン!!!」
あっさりと本当のことをばらすアナキンを慌てて制するが、時既に遅くマスクの
向こうで眇められた視線を感じる。
「ほう・・・で、目的は何だ?」
「お、驚かないんですか?」
むしろ自身のほうが驚いている声でオビ=ワンは尋ねる。
「驚く?なぜだ?この星では認知されている宇宙人が何人かいるからな。それ
にはヒーローすら含まれるんだ。今更宇宙人です、と言われたところで驚きは
しないさ。」
「宇宙人?」
「ああ、外部の星からやってきた知的生命体のことをこの星ではそう呼ぶん
だ。それよりお前達がやってきた目的は?」
「”スーパーマン”なる人物の調査のためです。」
「スーパーマンを!?」
「ご存じなんですか!?」
「ご存じも何も・・・・・・しかし彼のことを知らないとなると本当にこの星の住人で
はなさそうだな。ところで調査とは?危害を加えるつもりか?」
台詞の最後のほうは少々険をはらんだその台詞に、オビ=ワンは大きく首を
横に振り答える。
「人となりを知りたいだけです。もし知り合いであるのならば紹介していただけ
たらありがたい。」
しばらくマスクの向こうからじっと探るような視線を感じた後、
「・・・ふむ・・・。その言葉に嘘はなさそうだ。信じよう。」
そう言うとこちらへ向き直り
「自己紹介が遅れたが私はバットマンだ。君たち二人が会いたがっているスー
パーマンと同じヒーローという立場になる。」
とんでもコラボスタート。
そして、ふぁーすといんぷれっしょん。。。なんちて☆
二人の服装はかんなり適当なので流して下さると助かります。
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