〜超人蝙蝠&アナオビでコラボ〜第三回

 

 警察を出た後街の中心を抜け、しばらく走ると森の中に滝が見えてきた。

ハンドルを握るバットマンは、その滝に向けアクセルを踏み込む。

崖の手前は切り立った崖になっているようで、大きく空間があいている。

このまま進めばこの季節に水泳は少々寒すぎる。それにこのスピードではそ

んな呑気なことも言っていられないだろう。

ここまでのスピード感あふるる運転ですっかり無言になってしまったオビ=ワン

の代わりに、アナキンが制止の声を上げる。

「ちょ!前崖ですよ!?」

しかしバットマンから帰ってきたのは一言

「大丈夫だ。」

という台詞のみであった。

そうこうするうちにぐんぐん崖は近づいてくる。

そして三人を乗せた車は更にスピードを上げ、白く砕け散る水の中へと飛び込

む。

と、滝を抜け飛び込んだ先は広々とした洞窟が広がっていた―――。

バットマンは器用に車を止め、二人が降りるのを待つと

「ようこそケイブへ。」

そう言ってニヤリと笑って見せるのだった―――。

 

 車から降りた二人は、辺りを見回してみる。特にアナキンはこの秘密基地め

いた空間が気に入ったようで、好奇心を隠すことなく観察している。

バットマンは二人から少し離れた場所で装備を外そうとしていたが、ふとその

手を止めてふり返る。

「すまない。招待した客人を放っておくのは礼を欠いた行為だったな。」

そう言うと何やら通信機らしきもので連絡をとる。

誰かにオビ=ワンとアナキンのことを伝えているようだ。

手早く連絡を取り終えると

「私はこの格好で上まで上がるわけにはいかないから、先に上がってもらって

いて良いだろうか?アルフレッド、この屋敷の執事には話を通してある。」

「ええ。もちろん。」

二人が頷くと、バットマンは洞窟の隅にある昇降機に二人を案内した。

鎖で上下するそのレトロな昇降機に乗り込むと、

「ではまた。」

そう言ってバットマンが上昇ボタンを押すと、アナキンは少々名残惜しそうであ

ったが二人の身体は地上へと運ばれて行った―――。

 

     *   *   *   *   *

 

着いた先には、長身の執事が立っていた。

背筋はピンと伸び、白髪はスッキリとなでつけられ、礼儀は失わないものの楽

しげに踊る瞳は意外な客人を面白がっているようだ。

二人が昇降機から降りると

「ようこそいらっしゃいました。どうぞ楽になさってください。」

そう言ってにっこり微笑み歓迎の言葉を述べるのであった―――。

 

「私は当屋敷の執事を努めさせていただいておりますアルフレッドと申します。

ご用の際はなんなりとお申し付け下さいませ。ブルース様からは先にお部屋に

お通しするようにと言付かっておりますので、まずお部屋へご案内いたします。

よろしかったらその後、御夕食がまだのようでしたら是非ごいっしょにいかがで

すか?」

柔らかな口調ながらもテキパキと話をすすめる執事に

「ありがとうございます。夕食も喜んでご一緒させていただきます。ところで・・・

ブルースとはどなたのことですか?」

オビ=ワンは返答を返しつつ、先ほどから出てくる名前の主のことを尋ねた。

「おや、ブルース様は名のられずにあなた様方を当屋敷までお連れしたので

すか?」

少々意外そうなアルフレッドの言葉で、先ほどのバットマンがこの屋敷の主人

である”ブルース”であることに気が付く。

普通の生活がある以上、彼が常にあの姿あの呼び名であるはずもない。

礼儀正しい執事が笑みを深くしたのを見て、オビ=ワンの頬が染まる。

「ブルース様は着替えが済み次第こちらに参りますので、それまでお部屋でお

くつろぎ下さい。御夕食の際にはお知らせ致します。お荷物はないようでね。で

はこちらへどうぞ。」

何事もなかったように優雅に一礼した後、先に立って歩き出す執事に二人は

慌てて後を追った―――。

 

オビ=ワンは先を歩くアルフレッドの伸びた背筋を見ながら、先ほどの微笑ん

だ時の顔を思い出し、彼はさぞかし若い頃男前であったのであろうな、と感心

しつつ思う。途端アナキンがこちらを向いたところを見るとどうやら思考が漏れ

ていたようだ。

アナキンの咎めるような視線に苦笑していると、前を行く執事が扉の前で立ち

止まる。

「こちらのお部屋になります。」

 二人が案内された部屋は、ちょっとしたホテルのスイートよりも豪華な部屋で

あった。

その部屋は豪華でありながらあくまで品が良く、堅苦しくない程度に歴史の重

みを感じさせる。

感歎の声をもらす二人に、バスルームの場所など部屋の説明を簡単にした

後、

「では、ごゆっくりおくつろぎ下さい。」

そう締めくくり一礼すると、有能な執事は部屋を出ていった―――。

 

 扉が閉まるのとほぼ同時にアナキンは、広々としたベッドへと身体を投げ出

した。

「こら!行儀が悪いぞ。」

オビ=ワンが笑いながら窘めると、アナキンは子供のような笑顔で笑いかけ

る。

「すごいお屋敷ですね。ベッドもふかふかですし、大きさもばっちりだ。」

子供のような表情をしつつも、最後の確認は子供のするものではないだろう。

「何言ってるんだ。この部屋にはゲストルームがついているし、大きさなんて関

係ないだろう?」

あえてアナキンが示唆したものに気が付かない振りをしてオビ=ワンが答える

「二人で寝るんだから大きさは関係大有りです。聖堂から離れて羽をのばせる

せっかくのチャンスなのに、別々に寝るなんてあり得ませんよ。」

さも意外そうな顔で反論される。

「・・・それは単なる添い寝・・・ではないよな・・・。」

オビ=ワンが嫌そうに言うと

「当たり前です!」

胸を張って返される。

「ば、ばかっ!何を考えているんだっ!此処は他人様の屋敷だぞ!?当然バ

ットマンや案内してくれた彼アルフレッドだっているんだぞ!!」

「こんだけ広ければ大丈夫ですよ。それにあの二人は僕たちがいちゃついたと

ころで気にしないと思いますよ。」

「・・・なにを根拠にそう思うんだ・・・?」

「なんか僕たちの関係を分かってるような気がして。なんとなくですが。」

「!!!ばれるような態度を取った覚えはないぞ!!??」

「・・・なんとなくですよ。それにばれたからって態度を変えるような人たちではな

いでしょう。彼らは。」

「それはそうだと思うが・・・」

「じゃあ、何も問題はないですね。」

そう言うなり、未だ寝っ転がったまま話していたアナキンに手を引っ張られ、同

じベッドへと倒れ込む羽目になる。

そしてそのまま抱き込まれあっさりと身体を入れ替えられ、押さえ込まれる。

「アナキンっ!!」

しかしオビ=ワンの抗議を込めた呼びかけをあっさり流すと

「ジェダイの格好でないあなたも新鮮でイイですね。」

などど言いながら、ニット越しにあばらを撫で上げられ、首筋に口づけられる。

その刺激にうわずった声が上がりそうになったオビ=ワンは唇を噛んで堪える。

そんなオビ=ワンの様子にこっそり笑いながら

「いつもより体温が近くて気持ちいいです。」

今度は性的なものを含めずに身体を撫でる。

体温が近いのはオビ=ワンもいっしょで、その感触の心地よさにうっとりと瞳を

細める。

自然に寄せられた唇に、オビ=ワンも誘われるまま口を開き答えようとしたと

ころで

”コン、コン、コン”

と扉を控えめにノックする音が聞こえた。と、

「お食事の支度がととのいました。」

というアルフレッドの声が聞こえた―――。

 

 大きくはないがしっかりと通るその声に、オビ=ワンは慌ててアナキンは残

念そうに身体を離す。

軽く身支度を整えたところで扉を開ける。

「支度はよろしいですか?」

二人が頷くと

「ではこちらへどうぞ。」

アルフレッドはそう言って再び先に立って歩き始めた―――。

 

     *   *   *   *   *

 

 広い屋敷内をしばらく歩いてたどりついた扉をアルフレッドが開くと、なにやら

良い匂いが漂ってくる。

 二人はその香りに食事に対しての期待感を高め、開く扉に招かれるままに

部屋の中へと入った―――。

 

 重厚な広い食卓には、すでにきちんとセッティングがなされていて、奥の方の

席に一人の男が既に座っていた。

二人が入ってきたことに男はすぐに気が付き、何やら熱心に見ていた書類の

ようなものから顔を上げる。

その顔はすっきりと整っていて、深い色合いの蒼い瞳にすっと通った鼻筋、そ

して纏う空気が凛とした雰囲気を纏わせている。

しかしながら、うっすら口角の上がった形の良い唇のおかげで、その雰囲気に

柔らかさが加わり、彼をより魅力的に見せていた。

年の頃はアナキンよりは上だが、オビ=ワンよりは下だろう。

いずれにせよめったに見ないほどの端正な顔立ちの男だった。

二人が近づくと席から立ち上がり、彼もこちらに歩み寄ってきた。

そしてにっこりと笑みを浮かべると

「ようこそ我が家へ。改めて私がバットマンことブルース・ウェインだ。」

そう自己紹介される。

「ご招待、そしてこのような歓迎をありがとうございます。こちらこそ改めまして

私はジェダイ・マスターのオビ=ワン・ケノービです。そして彼が・・・」

「ジェダイナイトのアナキンスカイウォーカーです。」

互いに自然に握手を交わしたが、それによって近づくとブルースが長身である

ことがわかった。アナキンとほとんど目線が変わらない。

オビ=ワンは目線を合わせるのに少し上を向かねばならなかった。

その身体も素晴らしく鍛え上げられていたが、実用性を重視する鍛え方らし

く、あくまでしなやかな印象だ。

差し出された手も長く形の良い指が目にとまる。

アナキンは握手をしつつ珍しく感歎の声をあげた。

「マスクを外したらずいぶんと綺麗な方だったんですね。」

しかし当人は、

「・・・私は男なんだが・・・」

と不満げなつぶやきを漏らす。

「でも、男前というより綺麗と言った印象ですね。」

オビ=ワンの邪気のない言葉に軽い沈黙が落ちる。

そのことに少々焦ったオビ=ワンは、

「すみません。気を悪くされたのなら謝ります。」

「・・・いや。世の中物好きが多いのかこの手のことは言われ慣れている。気に

しないで欲しい。しかしあなたの方こそそう言った事を言われ慣れてるので

は?」

そう逆に話を振られてうろたえる。

「わ、わたしですか?」

「確かによく言われてますね。マスター。」

 


坊ちゃまはクリスちゃんで!これはもう確定で!!

クリスちゃんバッツはすんげー美人だと思います。ストイックそうなのに色っぽ

い。

オビと並んだら、百合百合しいだろうなー。きっと。

そして、ケイン様アルフレッドも絶対男前でお願いします。

 



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