〜超人蝙蝠&アナオビでコラボ〜第四回

 

「い、言われてたか?」

「ええ。白い肌と金色の髪、湖水色の瞳が美しい、とよく絶賛されてるじゃない

ですか。」

「そうなのか?」

「・・・自覚がないのが頭痛いですよ。」

こめかみを押さえつつアナキンはため息を吐く。

と、いつの間にか近づいたブルースが

「そうだとも。これだけ美人なのだから自覚をもった方がいい。」 

そう言いながらオビ=ワンの顎を持ち上げ、瞳を覗きこむ。

自分よりもアナキンに近いような深い碧に、目を逸らせないでいると横からぐ

いっと腰を抱き込まれた。

「美人同士の大変目の保養になる光景ですが・・・」

言いながらも、しっかりと抱き込みブルースを軽く睨む。オビワンが「こんな人

前で何をするんだ!」と暴れても意に介さない。

 そんな二人を見てこらえきれない、といった様子でとうとうブルースは笑いだ

した。

 楽しげに笑う姿の華やかさに一瞬、二人とも目を奪われる。オビワンはこの

隙に腕のなかから抜け出した。ようやく笑いを収めたブルースからアナキンに

声がかかる。

「苦労してるみたいだな。だが君の大切な人には手を出したりはしないから安

心してくれ。」 

「そうですね。でもあなたの相手も苦労ならきっと負けないと思いますよ。」

身に覚えがあるのか複雑そうに沈黙する。

「それにずいぶんと手慣れた感じでしたが。」

 ブルースの口が閉じたのをいいことに、アナキンがさらに追い打ちのように

 尋ねる。 

「・・・私の表の顔は大富豪のプレイボーイ、ということになっているからな。手

慣れてなくてはつとまらない。」

気を取り直し反論したブルースは肩を竦めてみせる。

 会話が一瞬とぎれたのを見計らって今までにこやかに見守っていたアルフレ

ッドが三人に声をかけた。

「仲良くなられたようで、ようごさいました。しかしそろそろお食事を召し上がっ

ていただけましたら、暖め直しでないものをお出しできるのですが・・・。」

「ああ。すまないアルフレッド。ではオビ=ワン、アナキン会話の続きは食卓

で。」

その言葉を合図に広いテーブルにつくと、すぐに湯気の立つスープが運ばれ

てくる。

 そしてその後も次々と運ばれてくる料理はどれも素晴らしい味だった。何事

にも優秀な執事へ讃辞の言葉を送りつつ、三人は供されたワインと供にデザ

ートまで全ての食事を平らげた―――。

 

 心地よい満腹感に包まれた二人の客人に、屋敷の主人から食後のお茶の

誘いがかかる。

 三人はアルフレッドの入れてくれた香り高い紅茶を手に、大きな暖炉がありく

つろぐための空間にしつらえてある隣室に移動した。

その部屋ではゆったりとしたくつろぎの時間が流れ、心地よい沈黙が訪れる。

しばらくして、ゆったりとした沈黙を破ったのはブルースだった。 

「・・・そろそろ時間だな。」 

そう言って壁にかかる大きな時計を見やる。 

「何がです?」

アナキンが飲み終えたカップを置きながら尋ねると

「君たちが合いたがっている男の身体が空くのが、だ。先程警察に突き出して

きた男はメトロポリスから流れて来た男らしい。ならばスーパーマンがそのこと

を知ったらおそらく何か言ってくるはずだ。」

ブルースも同様にカップを置きながら説明してくれるが、言いおわらない内に 

”コンコン”

と窓をたたく音がした。

ブルースは無言で立ち上がるとテラスに面した窓を開け放つ。

キンと冷やされた夜の空気と共に赤いケープが流れ込んでくる。

「こんばんは。」

低い挨拶の声と共に長身の男がテラスにただずんでいた―――。

 

「夜分遅くにごめんよ。ブルース。」

低めのバリトンで言われたその言葉は、まるで恋人に会いに来たかのように

甘く響く。二人はその響きに事実そうなのであろうと推測する。

それに対するブルースも慣れているのか、そのあからさまな甘さを気にする様

子もなく、

「いつものことだろう。」

と平然としたものだ。

「あの男の事も申し訳ない。しばらくメトロポリスで見かけないと思っていたら、

ゴッサムに来ていたなんて・・・捕まえてくれて助かったよ。」

「気にするな。犯罪者の行動はどうにもならない。犯罪に結びつく前に対処で

きたのだから問題ない。」

その言葉にほっとしたように微笑む横顔は、びっくりするほど整っている。

「そう言ってもらえるとありがたいよ。・・・・・・ところで彼らは誰だい?」

興味津々と言った視線がアナキンとオビ=ワンの方へ向けられる。客人がい

る状況がかなり珍しいようだ。

じっと見つめられると居心地が悪くなりそうなほど澄んだ夏空色の瞳に、困っ

た視線をブルースに向けると

「ああ。彼らとは今日の捕り物で出会ったんだ。最中に少々助けられてな・・・」

「助けられた!?また危ないことをしたのかい?ブルースっ!!」

よほど普段から心配事が耐えないらしく、両肩に手をかけ覗き込みながら問い

つめる。

「・・・大事ない。これくらいいつものことだ。お前は大げさに騒ぎすぎるんだ。だ

いたい・・・」

ブルースの説教が始まりかけたところで、叫ぶような声が遮った。

「何言っているんだ!どんなささいなことであっても恋人の身を心配するのは

あたりま!!!」

最後まで言い切る前に、何かを無言で指にはめたブルースの拳が頬にめり込

んだ。

ブルースが手加減なしで殴ったらしく、スーパーマンは勢いよく後ろに吹っ飛ん

だが、意外と早く回復し

「い、痛いよブルース。。何も指輪をはめなくても・・・」

頬を押さえつつ涙ながらに訴える。が、そんな男を

「うるさい。お前は素手でなぐっても効かないだろう。人前で変なことを言うお前

が悪い。」

ブルースは冷たくあしらう。

「変な事って・・・恋人を心配するのは別に変じゃ・・・」

今度は反対側の頬に拳がめり込む。

「だから、指輪はひどいよブルース!」

両頬を押さえて訴えるその姿は、顔がなまじ整っている分笑いを誘う。

オビ=ワンは必死に笑いを堪えていたが、

アナキンは容赦なく吹き出した―――。

 

 アナキンの笑い声に、完全に二人の世界だったブルース達も、ようやく視線

をこちらに向けた。

「・・・すまない。この馬鹿のせいで紹介が遅れたな。この男が君たちの探して

いる”スーパーマン”だ。」

「・・・何がどうなってるのか説明してくれないかな・・・。」

一人状況を理解できていないスーパーマンが哀しそうに口を挟む。

「お前がさっき話途中で遮ったんだろうが!」

ブルースはあきれた視線を投げかけつつも、クラークにこうなった経緯を手短

に説明した―――。

 


お花ちゃん二人は基本男にもってもてv

アルフレッドは英国人なのに料理がうまくてすごいなぁ・・・。

で、やっとこ超人出てきました。

蝙蝠様は、うっすらダークナイト様入ってるつもりです。クラークは尻にしかれ

まくり。

でもいざとなったら賢妻な蝙蝠様です。





よろしかったらポちりとお願いしますv






























































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