その台詞をきいたオビ=ワンは、呆然とした後に内容をやっと理解すると、
その大きな瞳から、涙がこぼれ落ちました。
「どうして、そんな酷いことが言えるんだっ!
好きな人が、結婚する相手がいるくせにっ!!」
今までの静かな様子から打って変わって、
血を吐くように叫ぶオビ=ワンにアナキンは何も言うことができません。
「私だって何も感じてないわけじゃないんだ。人並みに好きな人と結ばれてみたい。
出家なんてしたいわけじゃないっ!
でも好きな人とは決して結ばれない・・・」
言い募るに連れてだんだんと声は小さくなっていきます。そして、最後に一言、
「私が好きなのは、アナキンなんだ・・」
そう呟く頃にはほとんど聞こえない大きさでした。
今聞いた台詞が信じられないアナキンは、思わず聞き直します。
「オビ=ワン、今あなた何て・・・」
「アナキンが好きだと、そう言ったんだ。」
「っ!じゃあ、何で決して結ばれないなんて言うんです!?
僕が好きなのはあなただって言ったのに!」
その言葉にオビ=ワンは自嘲の笑みを浮かべます。
「こんな私を好きになる者などいやしない。ましてやアナキンがなんて。
いくら優しくても、こんな時に好きだなんて言うのは残酷だよ。アナキン。」
「僕が好きなのはあなただ!他の誰でもないっ!!
結婚する相手がいるなんて誰が言ったんだっ!
僕の言うことを、どうして信じてくれないんです!?」
必死に言い募るアナキンでしたが、
オビ=ワンはもはやそれに答えようともしません。
アナキンの言うことを頑なに信じようとしないオビ=ワンに、
アナキンの中で何かが切れるのが分かりました。
「どうあっても、信じてくれないんですね・・・。」
暗い静かな声に、はっとしたオビ=ワンが顔を上げるとそこには、
見たことのない男の顔をし、瞳の奥に炎を宿したアナキンが立っていました。
初めて見るその様子に怖くなったオビ=ワンは、
アナキンと距離を置こうと後ろに下がりました。
しかし距離を置くどころか、素早く近づいたアナキンにあっさりと、
距離を詰められてしまいました。
「やっ・・!」
怯えるオビ=ワンは、アナキンの中の嗜虐心を酷く煽りました。
距離を詰めたまま、簡単にその細い身体を腕の中に閉じこめます。
腕の中で身を固くする、焦がれてやまなかった体温に、頭が沸騰しそうでした。
そして、その耳元にそっと唇を寄せて囁きました。
「僕を好きって言ったよね。だったら、僕のものになってよ。オビ=ワン」
両思いでーす。でもすれ違い。
アニーを信じることのできないオビなのでした。
アニー暴走注意☆
また微妙な所で続きまする〜(汗)
よろしかったらポちりとお願いしますv
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