耳に吹きかけられるように話される、欲望のにじんだその台詞に、

オビ=ワンの背中にゾクリりとしたものが走ります。

覚えのないその感覚に、更に混乱を深めたオビ=ワンがアナキンを見上げると

そのまま唇をふさがれました―――。

「っん・・・・う・・・」

アナキンに会うまで、父親以外の男性と口をきいた事すらなかった、オビ=ワンには、

アナキンがすること何もかもが初めてで、どうしたらよいかもわかりません。

混乱の極値にあるオビ=ワンはぎゅうっと目を瞑り、

アナキンの服の胸元を握りしめ、すがりついていました。

しかし、オビ=ワンには、息継ぎのしかたがわからず、苦しさに口を開けると

その隙間にするりとアナキンの舌が、すかさず入り込んで来ました。

驚きに今まで固く閉じていた目を思わず見開いてしまいましたが、

ざらり、と上顎をなめられそのまま舌を絡めとられると

その身体からは次第に力が抜けていきました―――。

 

長い接吻が終わり、唇を離したときには、

すっかりオビ=ワンの身体からは力が抜けて、アナキンが腰に回した手を解いて

しまえば、立っていることもできないほどでした。

自分の気持ちが伝わらないことに憤り、

つい勢いのままに口付けてしまったアナキンでしたが、接吻についていけず、

潤んだ瞳で、ぼんやりと見上げてくるオビ=ワンに、その憤りも収まっていました。

アナキンはクスリと笑うと、

もう一度唇に軽い接吻を落とし、額を合わせながら尋ねました。

「オビ=ワン貴方、接吻は初めて?」

未だぼんやりと、意識を漂わせていたオビ=ワンでしたが、

返事のないことに焦れた、アナキンがもう一度接吻を今度は頬に落とすと、

やっと意識が戻り、途端真っ赤になると、アナキンを睨んできました。

「・・・っつ!!いきなり何をするんだっ!こんなことっ・・・!」

唇を両手で押さえ、潤んだ目のまま睨まれても、迫力があるどころか、

男の気持ちを煽るだけなのだということを、この人はわかってないんだろうなぁ、

と思いつつ、更に問い詰めます。

「ねぇ、接吻は初めて?」

「う・・あるわけないじゃないかっ!!こ、こんなこと!

それより、何でしたんだ!?」

「僕のものに、って言ったからには手始めに接吻くらい、と思ったんですけど、

貴方やっぱり初めてだったんだ・・・。

じゃあ、いきなりこの先に進んだらまずいよね。」

「この先?この先なんてあるのか??」

「いくら貴方だって、子供の作り方ぐらいは知っているでしょう?」

「子供は、接吻をするくらい好きあっているもの同士に、神様が授けてくれるものだと、

昔母上に教わったんだけど、違うのか?」

まだ赤い顔のまま、心底不思議そうに見上げてくるオビ=ワンに、

思わずアナキンは空を仰ぐのでした―――。

 

「やっぱり、この先は今度ゆっくりにするよ。

貴方には時間をかけて最初からじゃないと、駄目みたいだしね。

それに僕の気持ちも信じてもらわないと。」

そう言って、嬉しそうに笑った後、

「もう夜も更けてきたし、そろそろ僕は帰るよ。

遅くなってしまったから、明日って言うか今日の約束は、

夜に僕がこの部屋に来るから待っていて。」

そう言い置いて、もう一度唇に接吻を落とすとそのまま、

ぼんやりと明るくなりかけた庭に消えていきました。

また唇を押さえつつ、 呆然と見送っていたオビ=ワンでしたが、

我に返ると、いろいろなことが一度にどっと押し寄せてきて、

どうしたらよいかわからないでいましたが、

今の脳みその状態で考えても仕方がないと思い直し、

とりあえず布団に入り、残り少ない夜を眠ろうと努力するのでした―――。

 


シリアス風味で続いたはずなのに、なんだかほのぼの風味に・・・。

そして、エロもどこかに行ってしまった・・・・。

あれー?おっかしいなぁー??

おいおい、入れるからま、いいや☆(わぁ・・)

あ、でもちなみにオビは衝撃のあまりどこかに飛んでただけで、

アナキンの気持ちを信じることができたわけじゃありません。

それと、オビに変なことを吹き込んだ母上は、桑師匠です。そういう配役。

父はドゥークーなので。

また、続きます。





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