アナキンが持ってきてくれた絵巻物は、

色をふんだんに使い、人々が生き生きと描かれた素晴らしいものでした。

思わず貪るようにその絵巻物に見入ってしまったオビ=ワンでしたが、

庭でガサガサという音がすると、顔を上げました。

オビ=ワンが顔を上げるとすぐにリキが嬉しそうに近づいてくるのが見えました。

「リキ!おまえ昨日から姿を見ないと思っていたら・・・。山に入っていたんだね。」

リキの毛皮には、落ち葉が何枚もからみついていて、森の匂いがします。

そして、口には何か枝のようなものをくわえています。

「・・・何をくわえているんだい?」

アナキンが手を伸ばすと、その手の中に枝を押し入れます。

「これは・・・白檀の枝だね。」

その枝からは良い薫りが漂っていました。

「ありがとうリキ。焚きしめるのにでも使わせてもらうよ。」

オビ=ワンはリキの首を愛おしそうに抱きしめ、頬を寄せながら礼を言いました。

抱き寄せられたことに気を良くしたリキは、目の前にある白い首筋をペロペロ

舐めました。

「あははは、くすぐったいよリキ!」

当たり前ですが、リキに対しては特に嫌がるそぶりも、堅くなる様子もないのが

なんとなくアナキンは気に入らず、

「僕にはお礼はないの?」

そう言って、リキを挟んでも息がかかりそうな距離まで顔を近づけました。

「・・っつ!お礼って絵巻物の?」

その距離に顔を赤らめて、のけぞりながら尋ねます。

「そう。リキばっかりズルイな。」

「ズルイって言われても・・・。」

オビ=ワンが困るであろうことを見越しての台詞でしたが、

本当に困った顔をされると、拒絶されているようでおもしろくありません。

「僕は頬にオビ=ワンからしてくれる接吻でいいよ。」

そう言ってニヤリと笑い頬を差し出すと、オビ=ワンはもはや半泣きの表情です。

更に頬を寄せたところで、べろんっという濡れた感触がします。

「・・・リキ・・・。僕はおまえにして欲しいわけじゃないんだけど・・・」

その恨めしそうな表情に思わず笑ってしまったオビ=ワンなのでした―――。

 

リキが間に入ったことで、ある程度の距離も取れ、緊張もほぐれたことから、

その後は、和やかに過ごすことができました。

この日も空が白んでくると、アナキンは腰を上げました。

「そろそろ、お暇します。」

そして、オビ=ワンの目の下に手をやり、

「今日は眠ってくださいね。オビ=ワン。隈をつくっていても美人ですけどね。」

眠れなかったことを見透かされて、赤くなるオビ=ワンの頬に接吻を素早くすると、

「巻物は差し上げます。ではまた今晩に。」

そう言って去っていきました。

その手際の鮮やかさに思わず見送ってしまいましたが、

姿が見えなくなるとじわじわと恥ずかしさが込み上げます。

そしてぼんやりと、こんな風に普通の姫達は恋をして結ばれていくのかな、

という考えが心をよぎりました。

そして、全てを諦めて出家しなくてはならない身だとしても、

この一瞬くらい好きな人と結ばれる夢をみてもいいんじゃないか、

と悲しく考えました。

オビ=ワンは人恋しさを紛らわせるため、リキを抱き布団に潜り込むと

その温もりに、いつしか眠りに落ちていました―――。

 

オビ=ワンが眠りについた後、

急いで部屋から遠ざかる影がありました。

C3POから聞いた後に部屋に来て、ちょうど良いタイミングだったため、

二人のやりとりの一部始終を見て聞いていたR2は、

アナキンの表情を見て、彼が本気であることを悟りました。

明日は、新婚三日目です。

なんとしてでもオビ=ワンが恥ずかしくないような支度を整えようと心に決めました。

そして、決めるやいなや元の主人あるアミダラ姫に品物を手配してもらう

お願いの手紙を書くために、大急ぎで自分の部屋へと向かうのでした―――。

 


三日目まで到達せず・・・・。

アナキンはなにさせてもタラシオーラがはみ出ます。

R2は頑張りますよ!

ここでのリキは臭くありません。うちのリキは納豆の香りですけどネ。





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