その日の朝も夜更かしのせいで、起きたのは大分日が高く昇ってからでした。
それでも、ここ数日続いている寝不足のせいで頭がぼんやりとしており、
毎日増えていく縫い物の数を一向に減らすことができません。
その日の分を持ってきた侍女が、前の日の分を横目に見ながらおずおずと、
「北の方が、早く仕上げて欲しい、とおっしゃっています。」
と、できあがりをせっついても、やはり進めることができないまま、
秋の短い陽は傾いてしまいました―――。
オビ=ワンが一人で、大量の縫い物と格闘している頃、R2は書いた手紙の返事と
品物を早速受け取っていました。
朝早くに出した手紙に対して、昼頃にその返事と品物を届けてくれるとは、
流石アミダラ姫ならではの行動力です。
彼女はR2がこのお屋敷に奉公に来る前に、仕えていた主人でとても裕福でした。
しかも、今でもR2の身の振方を気にしていてくれて、いつでも力になると言ってくれ
ています。
R2はその言葉に甘え、オビ=ワンが「三日夜の餅の儀式」をするために必要なも
のを用意してくれるよう、お願いしていたのです。
アミダラ姫はR2から、オビ=ワンのことを聞いて知っていたため、儀式に必要な
台盤や菓子、干魚、餅だけでなく、夜具や几帳や細々とした道具、新しい袴や
寒さに備えての綿の入った衣など、必要だと思われる全ての品物を揃えて送って
くれました。
しかも、どの品物も物が良く、立派な物ばかりです。
受け取ったR2は大喜びで、オビ=ワンを庭へ散歩に追い出すと、
食料を除いた全てのものを、部屋に運び込みきちんと配置し、
オビ=ワンが戻ってくるのを待ちました。
散歩から戻ってきたオビ=ワンは一歩部屋へ入るなり、慌てて外へ出ました。
部屋を間違えたと思ったのです。
しかし、リキは迷うことなくその部屋に入っていくし、
どう考えても自分の部屋はココです。
もう一度おそるおそる足を踏み入れるとそこには、
美しく整えられた部屋が広がっていました―――。
あまりのことに驚き声も出ないオビ=ワンがR2を見やると、
彼はあらぬ方を見やり、知らないふりを決め込んでいます。
それでも、誰が部屋を整えてくれたか一目瞭然です。
自分に対してこんなにも心を砕いてくれるR2に思わず涙ぐみながら、
「・・・ありがとう、R2。私は自分の部屋だと最初分からなかったよ。でもどうして
こんなに揃えてくれたんだい?」
R2は前々から、オビ=ワンの部屋をなんとかしようとしていましたが、
どうせ北の方が持っていってしまうよ、
とオビ=ワンは笑って取り合わなかったのです。
それを、こんな風に整えてくれたのだから何か理由があるはずです。
じっ、とR2を見つめるオビ=ワンにR2が何かを差し出しました。
受け取ってみるとそれは、アナキンから送られてきた着物でした。
「・・・・っつ!・・・R2知ってたのかい?」
するとR2は
「ピーーーーー!」
と、いかにも水臭いぞ、といわんばかりに頭を回してみせます。
「・・・でもアナキンは・・・」
そう言いよどむオビ=ワンに
「ピッピッピ??」
と、不思議そうに身体を傾げます。
せっかくのR2の気持ちを、ここで本当のことを言って無駄にすることはない、と
考えたオビ=ワンは、
「いや、なんでもない。本当にありがとうR2。」
もう一度心からの感謝の気持ちを告げるのでした。
R2使える子です。一家に一台くらい欲しいワ。
そして、アナキンを迎える準備は万端デス☆
三日夜の儀式へレッツGO→!
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