気持ちを確かめあった二人はしばらく固く抱き合っていました。
しかし、アナキンはその密着した状態に、次第に落ち着かない気分になってきました。
オビ=ワンの体温を感じ、その匂いをかいで
このまま何もしないでいられる自身はありませんでした。
「・・・・・。オビ=ワン。」
「・・ん・・・何?」
アナキンのたくましい腕に包み込まれるように抱きしめられ、その暖かさにうっとりとして
いたオビ=ワンは夢見心地で返事を返します。
「このままだと、ちょっとまずいことが・・・」
何かを耐えるように眉を寄せ、言い辛そうに言うアナキンを
オビ=ワンはきょとんとして見上げます。喜びに潤んだ瞳に真っ直ぐ見つめられ、
思わずアナキンはオビ=ワンの身体を、自分から離してしましました。
急に離れた体温にびっくりしたオビ=ワンでしたが、
いまだ現実味のないオビ=ワンにとってその行為は、さっきの出来事を否定されている
ようで悲しみに胸がぎゅっと痛くなります。
「もう、私のこと嫌いになった?」
その悲しげな様子に仰天したアナキンはとんでもないと、
珍しく慌てふためいて首を振ります。
「そんなことあるわけないですよ!」
必死で否定すると
「じゃあ、なんで急に身体を離したりしたんだ?」
そう潤んだ瞳で問いかけます。涙が瞳から今にも零れ落ちそうな不安げな様子を見て、
アナキンはごまかすことをあきらめました。
「あなたを食べちゃいたくなったからです。」
「え・・・?」
「何も知らずに、信頼して身体を預けてくれたあなたを、そのまま食べるなんて・・・」
「食べる・・・?私はそんなにいいもの食べてないからおいしくないと思うぞ。さっき行水
したから汚くはないけど・・・。あ!それに食べるとこそんなにないし。それでもアナキン
が食べたいなら食べてもいいけど・・・。どこ食べるんだ?腕?足?やっぱり痛いかな・・・。
でも、おいしくなくても嫌いにはならないで欲しい・・・」
自分の袖をめくってみて確認しながら、恐る恐る答えるオビ=ワンに、
思わず吹き出してしまいました。
「ぷっ・・あはははははは」
目に涙まで溜めて笑うアナキンに、
必死の覚悟を決めたオビ=ワンはさすがに頭にきました。
「お前が食べたいって言うから、覚悟をきめたのにっ!何で笑うんだ!」
笑うアナキンの胸をポカポカ叩きながら怒るオビ=ワンの手をつかまえると
「ははは、すみません。貴方あんまりかわいいんだもの。
ふうん。覚悟を決めてくれたんだ?」
そう言ってニヤリと表現するのがぴったりの笑みを浮かべたアナキンは、
なんだか今まで以上に男の顔をしていて、オビ=ワンは自分がなんだか間違ったことを
言ってしまったような気がしました。
「えっと、あの、アナキン?」
おずおずと尋ねると
「じゃあ、遠慮なくいただきますね。」
そうにっこりと笑い首筋に唇を寄せられました―――。
噛み付くように首筋に接吻され、本当に食べられるのかと思い首を竦めると、
着物の合わせ目に、するりとアナキンの手が忍びこんできます。
「・・・ひぁっ・・・」
その刺激に思わず声を漏らし、身体を硬くすると、なだめるように大きな手が背中を
撫でおろしていきます。
ゾクリとした感触が背中を走るものの、
どこか安心するその仕草に身体から力が抜けました。
すると、身体が脱力したのを見計らうようにアナキンが深く唇を合わせてきました。
うすく開いていた唇は容易く舌の侵入を許し、奥深くまで彼の舌を迎え入れてしまいます。
舌の根がしびれるほど、むさぼられ上顎をザラリと舐め上げられると、もはや自分の身体
を自力で支えることはできなくなっていました―――。
ゆっくりと布団に横たえられ、
アナキンを見上げると彼が、とても優しい目をして見下ろしていることに気がつきました。
その眼差しになんだか切なくなって広い背中に手を回し、しがみ付くと
「オビ=ワン。怖くなった?怖いなら今日無理をしなくても」
そう優しく耳元で尋ねられます。
思わず顔を顔を見つめると、優しいながらもどこか何かを耐えているその表情に
愛おしさが湧き上がります。
「ううん。アナキンがこうして側にいてくれるのは嬉しいのに、何だか夢みたいで確かめたく
なったんだ。だから怖くなったわけじゃないよ。」
「じゃあ、続きをしてもいいかな・・・。」
そう、遠慮がちに尋ねられると
「ふふふ。前はそんなに気にしなかったくせに。いいよ。好きにしていい。アナキンになら
何をされてもかまわないんだ。」
「っっっつ!そんなこと言われたら途中でやめるとか無理ですよ?」
嬉しさを隠し切れずに、顔をしかめて言うアナキンに、
再び、ぎゅっと抱きつくことによって、肯定の意を伝えるのでした―――。
うははは(汗)エロ寸止め。
このままここに続き書いてもいいですかね。本番も。
きっとそんなに激しくはない。。。
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