昨日、オビ=ワンの台詞に嬉々としたアナキンに長い時間愛され、夜も身体が言

うことを聞かず、結局そのまま寝入ってしまいました。

朝日のまぶしさに目を覚ますと大分冬に近づいてきた季節なだけあって、キンとした

寒さに目覚めかけていた身体が一気に覚醒します。

布団から抜け出そうと隣を見ると、アナキンの寝顔が見えました。いつもオビ=ワン

が起きるより先に目覚めているアナキンの寝顔を見るのは初めてで、驚くと同時に

思わず見とれてしまいました。

整った顔はあくまで男性的でありながら、目、鼻、唇、どの部位一つとっても美しく、

しかもそれらが絶妙の配置で、すっきりとした輪郭の顔に収まっています。

普段は気が付かなかったものの思っていたよりもずっと長い睫毛にそっと触れると、

深い蒼の瞳がゆっくりと現れました。

「・・・オビ=ワン・・・?」

寝起きでかすれた声にゆっくりと名を呼ばれます。呼びながらまっすぐに見つめてく

る瞳はなんだか幼くて

「おはよう。アナキン。」

朝の挨拶と共に、そっと額に口付けます。

その優しい目覚ましにようやく目が覚めたらしいアナキンは、腕の中のオビ=ワンの

身体をぎゅっと抱きしめ返しました。

「おはようございます。オビ=ワン。」

そう言って完全に目が覚めたアナキンに返された接吻は深いけれども柔らかなもの

で、オビ=ワンはその心地よさにうっとりと身を任せていました―――。

 

    *   *   *   *   *

 

R2が運んできた朝ご飯を食べ終わり、くつろいでいたオビ=ワン達でしたが、どす

どすという嫌な足音が近づいてきます。

顔を見合わせた二人でしたがアナキンはいつものように身を隠しました―――。

「もう縫い物は仕上がったのかい!?」

戸を開けて入ってくるなり開口一番のその台詞に、とっさに言葉を返せないでいると

勝手に縫いかけの布の山をあさった北の方は

「おや、もうできあがったと思ったのに昨日の分は手つかずじゃないか!その前の

分も終わってないとはっ!いったい何様のつもりだい!?」

そういって腹を立てます。

「・・・すみません。すぐに・・・。」

「当たり前だよっ!まったくこの下がさねも縫うんだよ!・・・おや、この直衣はどこの

だい?」

運悪く掛けてあったアナキンの直衣が、部屋を歩きながらオビ=ワンに当たり散らし

ていた北の方の目に止まりました。

「・・・っ!!それは他の方の・・・」

「他のはどうでもよろしいっ!この家のために働く身ですよ!こんなにさぼっているよ

うでは大殿に叱ってもらいます!」

そうぴしゃりと言い切ると、再びドスドスと出ていってしまいました。

遠くで叫んでいる声が部屋の中まで聞こえて来ます。

「大殿!落窪の君が近頃堕落しています!少し叱ってくださいな!!」

北の方と入れ替わりに出てきたアナキンは

「・・・?北の方が中納言に何か言っているけど、落窪って・・・?確か前にも聞いた気

が・・・」

そう不思議そうに尋ねますが、質問し終わらないうちに今度は中納言である

ドゥークーの怒声が近づいてきました。

「落窪の君はおるか!?北の方に逆らってばかりのようだが・・・血のつながりのな

いお前のことも世話してくれているというのに、他の頼まれものばかり縫って困った

娘だ!恥ずかしいとおもわんのか!」

戸をあけ、そう怒鳴りつけられうつむくオビ=ワンに、少し溜飲が下がったのか

「これからはもっとしっかり北の方の言うことを聞くのだぞ!」

そう言い捨てると部屋にも入らず去っていきました。

「・・・落窪の君というのはあなたのことだったの?オビ=ワン。」

「・・・そうだよ。私がみにくい落窪の君だ・・・。」

実の父親のあまりの仕打ちと、アナキンに落窪の君であるということがばれてしまっ

た衝撃で、呆然と呟くことしかできません。

「アナキンにはこんな呼び名知られたくなかったな・・・」

そう哀しげに続けるオビ=ワンをアナキンはかき抱いていました。

「みにくい・・・みにくいなんて誰がそんな思いをさせてきたんだ。世間にそう思わせた

い人たち、あなたが邪魔な継母だけでなく実父の中納言までが・・・。」

怒りに震える声で呟いたアナキンは彼らに復讐をかたく誓いました。

そして涙に濡れたオビ=ワンの瞳をのぞき込み

「あなたがみにくいなんて事は決してありません。あなたは心も外見もこんなに美し

い・・・。」

オビ=ワンの髪をなでながら優しく説いて、そっと涙を吸います。

「・・・アナキン・・・」

「僕の言葉を信じてって言ったでしょう?あんな人たちの言うことなんかより、僕の言

葉が本当ですよ。あなたはとても綺麗だ。

それにどんなことがあっても絶対あなたは僕が守るから・・・。」

温かな腕の中に閉じこめそう言い聞かせます。涙でもはやしゃべることができなかっ

たオビ=ワンは必死に頷きながら、抱きしめ返すのでした―――。

 


落窪物語のその由来の名前がアナキンにばれました。

結果彼の復讐の炎に火がついたご様子。

あり?ダークサイド??

そういえばわんこの扱い適当なんですが(爆)

空気の読める子なので、二人がいい感じになると気を利かせて外に遊びに出かけ

ます。

まさにうちのわんことは正反対・・・。

なんのかんのと続きます〜。





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