屋敷に残っているR2はなんとかオビ=ワンに食事を届けられないものかと頭をひ

ねっていました。

オビ=ワンはあの雑舎に閉じこめられて以来、何も口にしていないはずです。

このままでは、助け出すまで身体が持ちません。

ただでさえ普段から虐げられているせいで、オビ=ワンは決して肉付きがよいとは

言えない、むしろ細身と言える身体つきををしています。

そんなことをつらつらと考えながらいらいらと屋敷内を歩き回っていると、リキが庭か

ら駆け寄ってくる姿が見えました。

急いでその首を確かめると、その首にはR2への返信と、オビ=ワンへの手紙の二

通が結びつけてあります。

長く舌を出し、息を弾ませるリキの首筋を掻いて手紙を届けてくれたことを労いつ

つ、素早く自分の分の手紙に目を通します。

屋敷を手配し、後はオビ=ワンを助け出すばかりであるという主旨の手紙で、自分

が機会を見つければオビ=ワンをすぐにでも助け出すことができるのがわかりまし

た。

そしてその機会はおそらく次の賀茂の臨時祭の時にやってくるはずだと、R2は考え

ています。

しかしその祭りまで後一週間ほどあります。それまで飲まず食わずでは命すら危ぶ

まれます。

アナキンの返事を受け取った今、問題は最初に戻っていました。それに食事だけで

なくアナキンからの手紙もいっしょに渡せたら、今のオビ=ワンにとってどんなにか

慰めになるでしょう。

どうしたもんかと、ひたすらに頭を悩ませているR2に歩み寄る者がいました。

「そんな難しい顔してどうかしたの?R2。」

声を掛けられ初めて気が付いたR2でしたが、声を掛けてきたのは北の方の三男で

あるフェラス君でした。この少年は穏やかで優しいオビ=ワンに懐いていて、普段か

ら琴をに教わりに来ています。

母親に似ず大らかな子で、落窪の君に近づくのを快く思わない母親なんてどこ吹く

風で頻繁にオビ=ワンを尋ねてきていました。

母親のたくらみかここ一ヶ月ほど親類の家に遊びに出ていて留守だったのです。

今帰っていたばかりの様子で、丁度オビ=ワンを尋ねようとしていたところなんだ

と、言いました。

R2は意を決すると、フェラスに事の一部始終を話しました―――。

 

「・・・母上がそんなことを・・・。あの方がそんなことするわけないのに・・・。」

R2の話を聞いて眉間に皺を寄せての台詞に、R2はぐるりと頭を回します。

「・・・え?相手がいるのは本当なのかい?」

ちょっと気まずげに頷くR2に、なぜか落胆した様子を垣間見せた後、何か吹っ切れ

たようにR2をまっすぐ見ると、

「とにかくオビ=ワンに食事を届けなくてはね。脱出うんぬんはその後だ。」

そうきっぱり言い切り、自分が食事を届ける役目をやると

請け負ってくれました―――。

 


オビ=ワンはご飯がそろそろ食べられそうです。

三郎君の役にフェラスを使ってしまった・・・だって結構おいしい役なんですもの・・・。

アナキン設定23くらいでこのフェラスは12、3くらい。

オビに軽く片思いしてました(自分設定)。

あ、オビの中でこのフェラスは男カテゴリーではなく子どもカテゴリーに入っているの

で、父親以外の男に合ったのはアナキンが初めてとなります。報われない子・・・。

つ、続きマース(汗)。





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